【2026年度】北海道の蓄電池の補助金を徹底解説|道・市町村・国の併用で最大いくら?
筆者は北海道内で太陽光・蓄電池の導入相談を数多く受けてきましたが、寒冷地の北海道では停電・暖房対策として家庭用蓄電池への関心が非常に高く、「蓄電池の補助金は市町村ごとにいくらもらえるのか」「国のDR補助と併用できるのか」という質問を本当によく受けます。冬の暖房・給湯による電気代が本州より高くなりがちな北海道では、太陽光でつくった電気を蓄電池にためて夜間や停電時に使う効果が大きく、補助金を上手に使えば初期費用を大きく圧縮できます。本記事では2026年度(令和8年度)の北海道の蓄電池の補助金を、道・主要市・国の3層に分けて分かりやすく解説します。
結論として、北海道の蓄電池では「お住まいの市町村の補助金」+「国のDR家庭用蓄電池事業」を組み合わせるのが基本戦略です。さらに太陽光発電とセットで導入すると、市町村によっては蓄電池補助に太陽光同時設置が条件となるケースもあります。太陽光側の補助・共同購入については北海道の太陽光発電の補助金の記事で詳しく解説しています。

北海道の蓄電池補助の全体像|道・市町村・国の3層構造
北海道で住宅用の家庭用蓄電池を導入する際に使える支援は、大きく3つの層に分かれます。1つ目は北海道(道)が主体となる「太陽光発電共同購入事業」で、太陽光とあわせて蓄電池もまとめ買いで割安に導入できる仕組みです(現金補助ではなく価格割引)。2つ目は札幌市・苫小牧市・旭川市などの市町村が独自に行う蓄電池への現金補助。3つ目は国(経済産業省など)の「DR家庭用蓄電池事業」です。これらは性格が異なるため、原則として組み合わせて活用できます(同一設備への国費の二重取りなど一部に併用制限があるため、要件は必ず公式で確認してください)。
| 層 | 支援の主体 | 蓄電池への内容・特徴 |
|---|---|---|
| 1. 道 | 北海道(ゼロカーボン推進局) | 太陽光発電共同購入事業で蓄電池も割安に導入(現金補助ではなく価格割引) |
| 2. 市町村 | 札幌市・苫小牧市・旭川市など | 蓄電池への現金補助。金額・有無は市町村ごとに大きく異なる |
| 3. 国 | 経産省など | DR家庭用蓄電池事業(1kWhあたり定額補助) |
札幌市の蓄電池補助金【2026年度】
札幌市は道内で最も補助メニューが充実している自治体のひとつで、「再エネ省エネ機器導入補助金制度」を実施しています。令和8年度の内容(令和7年度実績ベースの目安)は、蓄電池が1kWhあたり2万円(上限8万円・太陽光との同時設置が条件)などとなっています。たとえば蓄電池4kWhなら、市の蓄電池補助だけで8万円規模になる計算です。太陽光4kW+蓄電池4kWhの組み合わせなら、市の補助だけで合計16万円(太陽光8万円+蓄電池8万円)規模です。先着順・予算上限があり、申請は第1回(春~夏ごろ)・第2回(秋ごろ)など複数回に分けて受付される傾向です。太陽光側の補助単価は北海道の太陽光発電の補助金で解説しています。
| 設備 | 補助額の目安(令和7年度実績ベース) |
|---|---|
| 蓄電池 | 1kWhあたり2万円(上限8万円・太陽光と同時設置が条件) |
| 蓄電池4kWhの例 | 市の蓄電池補助だけで8万円規模 |
| 太陽光4kW+蓄電池4kWhの例 | 市の補助だけで合計16万円規模 |

苫小牧市の蓄電池補助金【2026年度】
苫小牧市は「ゼロカーボンハウス促進補助金」を令和8年度も実施しています。定置用リチウムイオン蓄電池が対象設備に含まれており、ZEH+、太陽光発電設備、HEMS、エコキュート、給電装置(V2H)などとあわせて導入できます。環境省の地域脱炭素移行・再エネ推進交付金を活用した制度のため、蓄電池を含む複数設備をまとめて導入すると合計の補助額が大きくなりやすいのが特徴です。導入事例では、太陽光・蓄電池などをまとめて導入し合計で数十万円規模の補助を受けた例も公表されています。申請は電子申請(HARP)または郵送で受け付けています。具体的な蓄電池の補助単価・上限は年度ごとの事業要綱・手引き(PDF)で定められるため、苫小牧市の公式ページで最新の金額を確認してください。
旭川市の蓄電池補助金【2026年度】
旭川市は「地域エネルギー設備等導入促進事業補助金」を令和8年度も実施しており、太陽光発電・蓄電池・エネファームなどの住宅向け設備が対象です。蓄電池も補助対象に含まれていますが、申請は第1回(春ごろ)から受付が始まり、住宅・事業所合計の予算枠が比較的小さく、例年、受付開始から数か月で予算上限に達するケースが多いため、蓄電池の導入を検討している方は早めの行動が重要です。なお年度によってV2H・エコキュートが対象外となる場合があるため、蓄電池が当年度の対象設備に含まれるかは必ず公式サイトで確認してください。
その他の市町村(函館市・帯広市・北見市・小樽市など)
北海道は市町村数が多く、蓄電池補助制度の有無や金額は地域差が大きいのが実情です。函館市は「新エネルギーシステム等導入補助金」として太陽光・蓄電池・エネファームなどを対象とする制度を設けてきた実績があります。一方で、年度によっては函館市・小樽市・帯広市・北見市・釧路市などで住宅用蓄電池の単独補助が見当たらない(実施されない)年もあります。お住まいの市町村に蓄電池補助があるかどうかは年度ごとに変わるため、各市町村の環境・エネルギー担当課の公式ページで「今年度の実施有無」と「予算残」を確認するのが確実です。市町村に蓄電池補助が無い場合は、国のDR家庭用蓄電池事業を軸に組み立てましょう。
| 自治体 | 蓄電池補助の例・特徴 | 備考 |
|---|---|---|
| 札幌市 | 再エネ省エネ機器導入補助(蓄電池2万円/kWh・上限8万円) | 道内最大級・太陽光同時設置が条件・先着順 |
| 苫小牧市 | ゼロカーボンハウス促進補助(蓄電池・太陽光・V2H等) | 環境省交付金活用・合計額が大きい |
| 旭川市 | 地域エネルギー設備等導入促進事業補助(蓄電池対象) | 予算枠が小さく早期終了に注意 |
| 函館市 | 新エネルギーシステム等導入補助(蓄電池実績あり) | 年度により実施有無が変動 |
| 帯広市・北見市・小樽市など | 年度により単独補助が無い場合あり | 公式で実施有無を要確認 |
国の蓄電池補助金(DR家庭用蓄電池事業)
市町村の支援に加えて、国の蓄電池補助金も併用できます。2026年度は蓄電池を直接支援する「DR家庭用蓄電池事業」が実施され、補助単価は1kWhあたり10万円程度、1戸あたりの上限が新設される見込みです(前年度の単価・上限から見直しがあるため要確認)。これはデマンドレスポンス(DR)に対応する家庭用蓄電池を対象とした制度で、市町村の蓄電池補助と組み合わせることで、補助金後の実質負担を大きく下げられる可能性があります。あわせて、エコキュート・ハイブリッド給湯機・エネファームを対象とする「給湯省エネ2026事業」も利用できます。いずれも予算上限に達し次第終了するため、年度の早い時期に動くのが有利です。最新の制度・金額は蓄電池の補助金でも確認できます。
| 国の制度 | 対象 | 金額の目安 |
|---|---|---|
| DR家庭用蓄電池事業 | DR対応の家庭用蓄電池 | 1kWhあたり10万円程度・1戸あたり上限あり(要確認) |
| 給湯省エネ2026事業 | エコキュート・エネファーム等 | 機器・性能に応じた定額補助 |
| 住宅省エネ2026キャンペーン | 断熱・省エネ改修等 | リフォーム全体で最大規模の補助 |
寒冷地・北海道で蓄電池を選ぶときのポイント
北海道は冬の暖房・給湯による電力消費が大きく、停電時の備えとしても蓄電池の価値を実感しやすい地域です。一方で、リチウムイオン蓄電池は低温で性能が低下しやすいため、寒冷地での蓄電池選びにはいくつかのコツがあります。屋内設置に対応した機種を選ぶ、動作保証温度(下限)が低い寒冷地仕様を確認する、屋外設置の場合は積雪・凍結対策を行う、といった点が重要です。停電時に暖房や給湯をどこまで動かしたいかによって必要な容量(kWh)が変わるため、家庭の電力使用量に合わせた容量選定を行いましょう。費用の相場は蓄電池の容量(kWh)別に把握しておくと、補助金後の実質負担を見積もりやすくなります。詳しくは蓄電池の価格を参考にしてください。

申請で最も注意すべきポイント
蓄電池の補助金を最大化する申請のコツ
- まずお住まいの市町村に今年度の蓄電池補助があるか・予算が残っているかを確認する
- 市町村補助が無ければ「国のDR家庭用蓄電池事業」を軸に組み立てる
- 札幌市など太陽光同時設置が条件の場合は太陽光とセットで検討する
- 先着順・予算上限のため年度初め〜できるだけ早めに動く
- 交付決定通知が届く前に契約・着工しない(最重要ルール)
- 市町村・国の補助を含めた「補助金後の実質負担」で複数社を比較する
蓄電池補助金申請の一般的な流れ
自治体・制度・年度によって細部は異なりますが、北海道内の市町村の蓄電池補助は、おおむね次のステップで進みます。とくに「交付決定の前に契約・着工しない」という原則は、ほぼすべての制度に共通する最重要ルールです。国のDR家庭用蓄電池事業を利用する場合は、登録された対象機器・施工事業者の中から選ぶ必要があるため、見積もり段階で対象機種かどうかを確認しておきましょう。
| ステップ | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 1. 事前確認 | 市町村・国の制度・予算枠・対象蓄電池を確認 | 先着順で早期終了することがある |
| 2. 交付申請 | 着工前に申請書・見積書などを提出 | 交付決定の前に契約・着工しない |
| 3. 交付決定 | 市町村・国から交付決定通知を受領 | この通知後に契約・着工する |
| 4. 工事・設置 | 申請内容どおりの蓄電池を設置 | 仕様変更時は事前相談が必要 |
| 5. 実績報告・受給 | 設置後に実績報告して補助金を受給 | 領収書・写真など証拠書類を保管 |
他県との違い・あわせて読みたい
北海道の蓄電池補助は「市町村補助の有無に地域差が大きく、国のDR補助が全道共通の柱になる」点が特徴です。都が現金補助で手厚い東京都や、共同購入を中心に展開する大阪府とは支援の考え方が異なります。導入費用の相場感は蓄電池の一括見積もりサイトで把握しておくと、補助金後の実質負担が見えやすくなります。太陽光とセットで導入する場合は、北海道の太陽光発電の補助金で太陽光側の補助・共同購入も必ず確認しておきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 北海道の蓄電池補助金はどこに申請しますか?
市町村が蓄電池の現金補助を行っている場合は、申請窓口はお住まいの市町村です。市町村に補助が無い場合は、国の「DR家庭用蓄電池事業」の活用を検討しましょう。まずは市町村が今年度の蓄電池制度を実施しているか確認するのが第一歩です。
Q. 札幌市の蓄電池補助金はいくらですか?
令和7年度実績ベースの目安では、蓄電池が1kWhあたり2万円(上限8万円・太陽光と同時設置が条件)です。蓄電池4kWhなら市の蓄電池補助だけで8万円規模になります。令和8年度の正式な金額・締切は札幌市の公式サイトで確認してください。先着順で早期終了することがあります。
Q. 国のDR家庭用蓄電池事業はいくらもらえますか?
2026年度は1kWhあたり10万円程度の補助単価が見込まれ、1戸あたりの上限が設けられる見込みです(前年度の単価・上限から見直しがあるため要確認)。DR対応の登録機器が対象となるため、見積もり段階で対象機種かどうかを確認しましょう。市町村の蓄電池補助との併用可否も各制度の要綱で確認してください。
Q. 寒冷地の北海道でも蓄電池は問題なく使えますか?
使えますが、リチウムイオン蓄電池は低温で性能が低下しやすいため、屋内設置に対応した機種や、動作保証温度の下限が低い寒冷地仕様を選ぶのがおすすめです。屋外設置の場合は積雪・凍結対策も確認しましょう。停電時に暖房や給湯をどこまで動かしたいかで必要な容量が変わります。
Q. 蓄電池だけでも補助金はもらえますか?
国のDR家庭用蓄電池事業は蓄電池単独でも対象になります。ただし札幌市など一部の市町村補助は「太陽光との同時設置」が条件のため、蓄電池単独では市町村補助の対象外となる場合があります。太陽光とセットで導入を検討する場合は北海道の太陽光発電の補助金もご覧ください。
まとめ|北海道の蓄電池は「市町村補助×国のDR補助」の合わせ技
- 北海道の蓄電池は「道の共同購入」「市町村の補助」「国のDR補助」の3層構造
- 札幌市は蓄電池2万円/kWh(上限8万円・太陽光同時設置が条件)が目安
- 苫小牧市はゼロカーボンハウス補助で蓄電池を含む幅広い設備が対象
- 国のDR家庭用蓄電池事業は1kWhあたり10万円程度が目安(要確認)
- 市町村補助は地域差が大きく、無い地域は国のDR補助が軸
- 寒冷地仕様・屋内設置対応の機種選びと、交付決定前の着工に注意
- 太陽光とセットの場合は北海道の太陽光発電の補助金を参照